(社)神奈川人権センターは、世界人権宣言採択から40年の1988年に、県内での差別と人権破壊の実態にたいして、反差別・人権活動の前進を願い、共同行動を積み重ね、設立への準備活動を始めました。

1990年6月に、人権活動のいっそうの推進を決意するとともに、広く県民の皆さんに、ともに生きる社会の実現に向けた努力と協力を訴え、設立されたのです。

去る11月30日、設立20周年のレセプリョンが開催されました。私も20年の半分以上、11年間、事務局の職員として働き、多くの当事者の方とともに活動をし、勉強をさせてもらいました。

設立から20年経って、個別の人権に関わる法律や条例の制定はされても、格差の拡大、貧困問題などを背景に、社会的弱者への差別・人権侵害の状況は決してよくなっていません。

差別・人権侵害をなくすための法制度、救済機関の確立は重要です。
自治体でも人権条例の制定など、きちんととり組んでいかなければならないと思います。