神奈川県の中央児童相談所が主催で行った、上記講座を受講してきました。

講座の目的は、「里親制度」の認知度を高めるものです。
「里親」という言葉を知っていても、実際にどのようだ制度なのかはわからない方も多いと思います。
現在は虐待がほとんどのようですが、家庭で養育が困難な子どもたちを児童福祉法に基づき措置し、社会的養護をしていきます。社会的養護には、児童福祉施設での暮らしと、里親の元での暮らしがあります。
つまり「里親制度」は児童福祉法に基づく措置による制度なのです。

里親には養育里親、専門里親、親族里親、養子縁組里親の4種類があります。養育里親がほとんどで、県もこれまでは養子縁組としても里親は認定してきていません。(法律の改正で、この先変わる可能性もありますが)

そして、子どもの委託にも ①長期委託(養子縁組をせず長期間の養育を目的)
②緊急短期委託(家庭での養育が一時的に困難となった子どもの養育)③三日里親(施設で暮らす子どもの家庭体験を目的としたホームステイ)の3つの形があります。

現在は施設で暮らす子どもが9割、里親のもとで暮らす子どもが1割だそうです。
国は、児童福祉法を変えて、里親支援に方向を変えています。
施設は基本18歳までしか暮らすことができず、その先の支援のあり方にも課題はあります。いずれにしても、子どもの視点に立って、将来にわたり支援ができることが望まれます。

また、里親会というものがあり、里親同士がつながりあっていること知りました。里親の孤立感や不安感をとりのぞくためにも里親会の役割は重要だと思います。

子どもたちがどのような環境で生まれ育っても、子どもの最善の利益のために社会全体で子どもの豊かな育ちを応援していかなければなりません。

satooya