12月9日(金)定例会3日目の最後に一般質問をしました。10時から始まる予定の本会議が、海老根市長の後援会の金銭問題で、新井副市長が公用車を私的に使用した件で、午前中に全員協議会が開かれました。
そのため本会議は13時30分に開会、一般質問6番目の私は、ずれ込んで、18時45分から行ったわけです。

一般質問は、一問一答形式で2つの件で行いました。

件名1厚木基地の騒音被害について         

 要旨(1) 騒音被害の状況と市の対応について

 *藤沢市に寄せられた苦情件数 平成20年度325件、平成21年度269件、

平成22年度125件

 *主な苦情内容 「厚木基地は全面的に移転すべき」「なぜ飛行しているのか、理由が知りたい」 「激しい騒音で子どもがおびえている」「病人を自宅で介護している何とかしてほしい」など多岐 にわたる。

  *どのような時に苦情が殺到するのか

  ジョージ・ワシントンが横須賀港に入港する直前や硫黄島で実施される着陸訓練の機関中。硫黄島での訓練終了後には、着艦資格取得訓練が実施され、これに伴い深夜にもかかわらず上空を米空母艦載機が飛行し、深刻な騒音被害が発生する。

  質問)原子力空母ジョージ・ワシントンは原子炉を2基積んでいるので、事故を起こせば放射能漏れなど大事故につながる。安全性は担保されていないと思うが、市はどのように考えているのか、またジョージ・ワシントンの事故を想定した災害対策を講じているのか

  回答)国は一貫して原子力軍艦の安全性は完全に確保されていることを表明している。藤沢市としては、放射能汚染に対して、事前に市民の生命と財産を守る視点から、国の防災計画などを視野に入れ、さらに国、県と連携強化していく。また文科省に対して原子力災害対策の一層の充実、強化を要望した。

 要旨(2)騒音被害対策について

  *住宅防音工事の本市の対象地域と世帯数、工事の進捗状況について

    対象世帯数は約4万8千世帯 工事の進捗状況、進捗率約60.4%で、約2万9千世帯の工事が完了

   *小・中学校における騒音の影響による授業や学校行事などに対する影響と、学校の防音工事に
  ついて

  教室での授業では、窓を閉めていても騒音により、教師の声や児童生徒の声が聞こえず、授業を
     中断せざるを得ない状況が生じ、暑い季節には、窓を開けての授業が実施しづらい、といった影
     響がある。運動場や体育館での授業や学校行事の際には、マイクを使っても指示が聞こえない状
     況。学校の防音工事は、防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律第3条の規定により、予
  算措置がなされたもので、今までに改築校及び大規模改修校で小学校12校、中学校5校の合計17校
  を実施。

 

質問)自衛隊が使用する飛行場や米軍基地等の周辺の一定地域では、NHKの受信料の減免される
    制度があるが、藤沢での対象地域について

   回答)NHKでは、昭和39年からラジオ受信料の全額免除とテレビ受信料の半額免除措置を講じ、
 昭和57年からは、財団法人防衛施設周辺整備協会が受信料の半額助成を行い、現在では、平成18
 年からは防衛省が直接、半額を補助する制度となっている。減免地域は概ね厚木基地滑走路の南
 北5㎞東西1㎞の区域内で、藤沢市域では、湘南台、下土棚、土棚、葛原、長後の各一部区域が
 対象。この区域に新たに転入した場合は、NHKへの住所移転の際、防衛省指定の委任状を添付
 することにより、防衛省からNHKに助成される仕組みになっている。

要旨(3)特定施設周辺整備調整交付金について

 質問)この10月、本市が新たに特定防衛施設周辺整備交付金を受ける対象になったとの新聞報道が
  あった。今まで交付金が出されることはなかったのに、なぜこの時期に交付されることになった
  のか、その経過と金額について、また交付金はどのような事業を対象としているのか。

 回答)防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律などが本年4月に改正となり、防衛施設周辺の
 定義が厚木基地から南3㎞の地域まで拡大となった。このことで長後地区の一部が対象地域となり、
 藤沢市全域が本交付金の対象となったもので、1億8,474万4千円の交付決定がなされた。交付金の
 対象事業は、交通、環境衛生、教育文化、医療、社会福祉、消防、産業振興に関する公共用施設の
 整備事業など多岐にわたる。

 今回12月補正予算に5,200万円を計上し、残る1億3,274万円については2月補正予算に計上する予定。
 老朽化により再整備や改修の必要性がある市民生活にかかわりの深い公共施設の整備事業を中心と
 した事業の財源として有効活用していく。

                                     つづく