件名1  障がい児のいる家庭への支援について        

要旨(1) 障がいのある子どもが放課後安心して楽しく
    過ごせるための事業について


質問)
障がいのある子どもがいる家庭で、放課後保護者が就労等で不在となる場合、障がいのある子ど もの放課後の過ごし方にはどのような方法があるか。

回答)
障がい者自立支援法に基づくサービスの1つとして「児童デイサービス」がある。「児童デイサービス」は、18才未満の児童を対象に主に療養という視点から必要な支援や訓練を行うもの。一方、保護者が就労等で放課後不在になる児童の健全育成を図る視点から、児童クラブがある。児童クラブの対象児童は、小学1年生から4年生までとなっている。心身の発達・発育に課題のある児童の入所の申し込みがあった場合は、食事・排泄・着脱衣・身辺整理独力で行うことができることなどの入所要件を満たせば、基本的に受け入れる。

 

質問)
今、藤沢でも障がいのある子どもが保育園には通えていたのに、小学校に行くようになって、学童クラブに入れず、放課後過ごす場所がなく、結局母親が仕事を辞めざるを得ない状況が現実にあります。藤沢の児童デイサービスと放課後児童健全育成事業、いわゆる児童クラブの現状はどのようになっているのか。

回答)
「児童デイサービス」は現在、市内に12か所設置、平成243月に新たな1カ所開設を予定、更に充実が図られる。過去3カ年の利用実人数は、未就学の児童を含め、平成20年度243人、平成21年度268人、平成22年度351人となっている。

「放課後児童健全育成事業(児童クラブ)」は現在、(財)藤沢市みらい創造財団が運営している42クラブと民間法人の4クラブ合わせて46の児童クラブが設置されている。入所児童数は平成2341日現在2,459人。心身の発達・発育に課題のある児童の受け入れ状況について、平成21年度は24クラブで41人、平成22年度は32クラブで58人、平成23年度は35クラブで83人を受け入れている。

 

質問)
障がいのある子をもつおかあさんも、障がいのない子のおかあさんと同じように、働き続けたいおかあさんはいる。子どもを預ける場所がないために、障害のあるお子さんをもつ母親が、仕事を続けたいのに辞めざるを得ない状況、お母さんが辞めて子どもを見るのが当たり前、といった考え方は、藤沢市がすすめる男女共同参画の推進からも考え直さなければならないことである。このような観点からも、障がいのある子どもの母親が働き続けられるよう、子どもが放課後安心して過ごすことのできる場所の充実は欠かせないことだと思いますが、今後について藤沢市はどのように考えているのか。

回答)
「児童デイサービス」は施設の増に努めている。この事業は平成244月の法改正にともない「障がい者自立支援法」から「児童福祉法」に移行し、サービス名が未就学児は「児童発達支援」、就学後は「放課後デイサービス」にかわることが決定している。引き続き充実を図っていく。

「放課後児童健全育成事業(児童クラブ)」では、児童クラブの施設の状況や、個々の障がいの状況に応じて、福祉サービスとも連携しながら、一人でも多くの子どもが放課後支援を受けられるよう取り組んでいく。国においては、「子ども・子育て新システム」の中で児童クラブについても検討をしているので、その結果をふまえ事業の見直し等を行っていく。