月8日、市議会の女性議員4人で、かながわ女性センターの移転先である合同庁舎に行ってきました。女性センターの館長さんをはじめ、担当の職員の方に、入居予定の合同庁舎の2F部分を案内していただき、意見交換をさせていただきました。

移転先は約900㎡、現在、人材育成支援センターが入っている2階の部分全てが女性センターになります。月末に人材育成支援センターが退室(神奈川県立産業短期大学に戻る)し、約1年弱かけて改修工事を行うとのこと。会議室は最大で50名程度で小さいという印象を受けました。(改修のための設計費320万円は9月補正で確保、改修工事費は今、予算編成中)

県の説明によれば、県はハード面を整備する時代ではなく、これからはソフト面、つまり事業費の充実を図っていくのだそうです。(そうはいっても、「お金がない」と言い続けている県は、事業費をどれほど確保するのかは、はなはだ疑問)

私は、かつて、かながわ女性会議の常任委員もしておりましたし、女性センターには足繁く通っていました。最近では、女性センターのホールや体育館、あるいは会議室も、生涯学習や企業の会議、研修の場としての利用がとても多くなっていることを感じていました。女性センターの館長さんも、貸館になっていた、とおっしゃっていましたが、私もそう思っていました。もちろん、生涯学習の場として活用されることも大事なことです。でも、「女性センター」であれば、本来の目的である、男女共同参画形成のための講座や学習の場が活発に行われてこそ、と思います。本来の目的での利用が減ったのは、決して男女共同参画社会が実現したからではないと思います。

今回、女性センターとしての機能はすべて合同庁舎に移転をするので、機能的には縮小ではないと館長さんの説明がありました。県内の市町村と連携し、事業を充実させていくそうです。県の男女共同参画行政の衰退ではないことをおっしゃりたいのだと思います。啓発や学習、交流の場の確保、あるいは、調査研究、人材育成、相談事業、等々、女性センターの本来の目的である男女共同参画社会実現のための役割はとても重要です。小さなスペースで、今後、これまで以上に県がその役割をしっかりと担い、市町村をけん引していくことができるのか、しっかりとチェックしていきたいと思います。