3月29日、30日、I女性会議の全国事務局長会議が福島で開催されました。私は、I女性会議神奈川県本部の事務局長をしていますので、出席をしてきました。今回は事務局長会議と言っても、4年目に入った被災地の現状を学び、自らの目で見ることが主な目的となりました。
29日は、5人の方から現状と課題についてのお話がありました。
①「福島原発事故による浪江町の非難の現実と今」 橘 柳子さん(浪江町から避難、仮設住宅で生活)
②「福島の高校生の思い」 吉田有紗さん(第16代 高校生平和大使)
③原発労働者・除染労働者の実態」 佐藤昌子さん(福島連帯労働組合)
④震災原発事故から3年~福島の今~」 菊池ゆかりさん(福島県教職員組合女性部長)
⑤伊達市の保養の実例に学ぶ」 丹治千代子さん(伊達市議会議員)

浪江町は、3.11の時に原発事故の連絡が無く、3月12日に、何の理由もなく、ただ「避難してください」と言われ、町民のほとんどが、放射線量が高い国道114号線を通って避難し、被曝をしたそうです。
町民は、現在も県内31か所の仮設住宅及び、借り上げ住宅(59市町村)で生活。
放射性廃棄物の入った、青や黒の袋に囲まれ、モニタリングポストの立つ土地での生活。
帰宅時にはガラスバッチを首に、放射能測定器を持参で自宅へ(9:00~16:00)
「健康で文化的な生活」、基本的人権の保障はどうなっているのか、本物の復興とは何なんですか、と柳さんは語られました。
042  橘 柳子さん

第16代高校生平和大使の吉田有紗さんは、避難所を8か所も変え、家族と離ればなれの生活も経験。家があるのに帰ることも住むこともできないのはとても辛かったと。震災以降、当たり前の生活がどれほど幸せなことなのか、また、平和とは何なのかを考えさせられたこと。そして福島の現状、福島の思いを発信していきたい。みなさんも福島の現実を見つめ、風化させないでほしいと話されました。

043第16代高校生平和大使 吉田有紗さん