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川西市に引き続き、宝塚市子ども未来部子ども政策課の方から、宝塚市の子ども条例について伺いました。



条例の目的・策定の経緯

※宝塚市は都市化、少子化、核家族化が進み、他市からの転入、特に関東圏からの社会的流入が多いなかで、地域とのつながりが薄く、孤立化、虐待などの問題も多い状況の中で、宝塚市は1997年に子どもの権利擁護の確立を掲げた「エンゼルプラン宝塚」を策定。その後、議会でも子どもの権利条例の制定を求める質問が再三あり、教育委員会等関係課でも検討してきたが、子どもの権利条例の制定は必要なし、との結論に至る。

2005年、次世代育成支援対策推進法に基づき、『たからっ子「育み」プラン』を策定し子ども施策に取り組む。この推進法が10年間の時限立法であることから、長期的、総合的な指針となる「宝塚子ども条例」を制定。(2007328日公布・同年41日施行)



条例の内容・特色

※施策を推進するに当たり、「子どもの最善の利益を考慮すること」や「意見表明の機会の提供等」ができるよう、条例に盛り込む。

※条例制定にあたっては、パブリックコメントを実施するとともに、全市立小中学校(小学5年、中学2年)の児童生徒を対象にアンケートを実施、子供の意見を取り入れている。

※条例では「こうしなさい」などの具体的なことは定めず、大きな考え方とこれからの方向性を定義している。



具体的取り組み施策

※第14条に「子どもの社会参加の促進」を掲げ、「ミニたからづか」「子ども議会」「子ども委員会」を開催、また子ども向け、市ホームページ「たからづかキッズ」を開設。



成果と問題点など

※さまざまな施策の推進に寄与。

※子ども条例を広く周知するために子ども用と一般用の啓発パンフレットを作成、配布するもまだ認知度が低い。



子どもの権利を入れるべきとの意見もあったが、反対の意見もあり、子ども施策推進のための条例としている。



その他の取り組みとして

子どもの人権擁護(いきめ・体罰)事業 「いじめ・体罰専門相談窓口」

いじめ、体罰という子どもへの人権侵害に対し、第三者機関を設置し、子どもたちを擁護しようという市長の考え方のもとで、いじめ及び体罰に係る子どもの人権擁護委員を市長部局に要綱により設置。(201341日要綱公布、同年51日要綱施行)

☆擁護委員 

弁護士、社会福祉士等から2

☆相談対象 

宝塚市内在住で学校等に通う高校生までの子ども及び、宝塚市内学校に通う高校生までの子どもに対するいじめ及び体罰事案。何人も相談を行うことができる。

☆事業の内容

   ◎擁護委員:

相談担当者が受けたいじめや体罰に関する相談に応じ、必要な助言、または支援を行う。必要に応じて調査、調整を行う。

       ◎市長:

擁護委員の要請を受け、市長部局には指示または命令を、市教育委員会には是正勧告を、市以外の機関には是正要請を行う。

   ◎相談担当者:

相談に応じ、必要な助言、支援を行う。相談について擁護委員への報告を行う。擁護委員の指示に基づき、調査、調整を行う。



昨年市長から、子どもの人権擁護のあり方につて、の諮問を受けた宝塚子ども審議会は、「子どもの人権擁護あり方」について、子ども条例を受け、子どもの最善の利益を具体的に実現していくため、条例化が必要と判断し、しくみや条例案について今年47日に答申

 
 宝塚子ども審議会では、子どもたちの意見を聴くため、アンケート調査を実施。子どもの相談を受けている職員にも意識調査を行い、その結果、子どもの権利を大切に思っている子どもたちが多いこと、子供の意見は尊重することや、擁護することが求められていることがわかった。

審議会が答申した「宝塚市子どもの権利サポート委員会条例」(案)は、6月の議会に上程され、審議がされるそうです。

条例案の第1条をご紹介します。

(設置)

1条 宝塚子ども条例に規定する基本理念に基づき、子どもの権利を不断に擁護し、子どもの最善の利益を具体的に実現していくため、地方自治法第138条の43項の規定に基づく市長の付属機関として、宝塚市子どもの権利サポート委員会を置く。

子どもの権利、人権擁護をしっかりともりこんだ条例案、議会でどのような議論が行われるのか、とても気になります。