本日、一般質問を行いました。

件名1 安全安心のまちづくり
要旨(1) 原子力艦事故の防災対策について

横須賀基地は米空母の母港となっており、原子力空母ジョージ・ワシントンが2008年より母港としています。
このジョージ・ワシントンは来年、原子力空母ロナルド・レーガンに交替をします。このロナルド・レーガンは、原子炉2基を動力とする原子力艦で、ひとたび事故が起きれば、原発事故と同じような状況に陥ります。

避難基準でいえば、原子力発電所の避難基準は、敷地境界において毎時5マイクロシーベルトを検知で原発から5キロ圏内の住民は原則として即時非難、30キロ圏内の住民は、避難に備えるとともに屋内退避。ところが、原子力艦の避難基準は、「原子力艦の災害対策マニュアル」に則り、基地周辺で毎時100マイクロシーベルトを検知した場合には、1キロ圏内の住民は避難、3キロ圏内の住民は屋内退避、と大きく違っています。

この「原子力艦の災害対策マニュアル」も見直しの必要があると思いますが、国は調整にはまだまだ時間がかかる、としています。

藤沢市は横須賀基地から25キロほどの距離にあります。福島原発事故に置き換えれば、居住制限区域や帰還困難区域にもなり得ます。
いつ事故が起こるかわかりません。万が一に備え、対策を講じておく必要があると思います。
原子力艦の事故災害に対する藤沢市の危機意識と、万が一の事故が発生した場合、具体的にどのような対応をするのかを質問しました。


副市長より以下の答弁がありました。

「本市の地域防災計画の中に原子力艦の事故災害対策については明記されているものではありませんが、相模湾を原子力艦が航行することも想定されることから、万が一、原子力艦の事故災害が発生し、本市において異常な放射線量等が検知された場合には,市民の生命を守ることを最優先に,福島第一原発事故後に作成された「原子力災害対策指針」を踏まえ、原子力発電所の事故災害時の避難基準に準じた対応を図り、適切に対処してまいりたいと考えております。
今後につきましては、国の動向を注視するとともに、県や近隣市とも意見交換をしながら、本市の地域防災計画の見直しや、安定ヨウ素剤の備蓄の必要性も含めて、安全・安心のまちづくりのため、より良い体制づくりを進めてまいりたいと考えております。」

万が一の場合は、「原子力災害対策指針」を踏まえ、原子力発電所の事故災害時の避難基準に準じた対応を図り、適切に対処してまいりたいと明言していただきました。また、地域防災計画の見直しについても言及、前向きな答弁をいただけたと思います。地域防災計画の見直しについて、しっかりと議論し、検討していただくことと、42万市民のいのちを守る、安全を確保するという決意のもと、より良い体制づくりの具現化を図っていただくことを要望いたしました。

途中、担当課に対し、意見を申しましたが、辛口すぎたかなと反省をしています。
結論として、前向きな答弁をいただいたことを評価しております。
20140919