視察2日目の堺市では、シティープロモーションについて堺市市長公室 広報部 シティープロモーション担当課長よりお話を伺いました。


堺市は仁徳天皇陵古墳をはじめとし、多くの古墳群のある街。

有識者から指摘される堺市の課題としてあげられることは、

*古代から貴重な歴史・文化資源が存在しているものの、十分な情報発信がされておらず、資源を活かしきれていない。

*古代・中世の繁栄が、現在の堺市のイメージと結びつかない。ということだそうです。

 

市民が自分のまちの良さ、観光などに誇りを持てていないために、訪れた人たちに「我がまち」の発信力が乏しいことを感じる。市民が我がまちに対して自負と愛着(シビック・プライド)を感じるよう、醸成していくことが、シティープロモーションの根幹にあります。シティープロモーションの基軸となっているものは、堺市マスタープランに位置付けられている下記の堺・3つの挑戦です。

☆子育てのまち堺・命のつながりへの挑戦!

☆歴史・文化のまち堺・魅力創造への挑戦!

☆匠の技が生きるまち堺・低炭素社会への挑戦!

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堺は歴史と文化が豊富であることが、近隣市との違いであり、現市長がシティープロモーションに力を入れて取り組んでいるとのこと。


現在行っている取り組みは

まず、堺を知り、関心を持ってもらうために

 *PR冊子「Sakaist」さかいすと(フリーペーパー)を12万部発行し、首都圏中心に全国主要都市で配布。

*名誉大使・親善大使の任命。

*シナリオワークショップ  堺のまちをシナリオに

*民間メディアとのタイアップ 映画「ホビット」に登場する自治の村「ホビット庄」と堺市とを仮想 姉妹都市 締結。

*シティープロモーション認定事業に対し経費の2分の1を補助(上限額100万円)

 (堺の認知度向上やイメージアップに寄与する事業を公募)


多様な主体との連携で行っている取り組みとして

 *堺少女歌劇団(商店街と吉本興業との連携)

 *アルフォンス・ミュシャの活用

(市民から寄付されたミュシャの作品を市役所の壁面をバーチャル美術館に見立ててスライドショー照射)

 *関西大学をはじめとした大学連携(不凍タンパク質を活用した和菓子の開発や、大学生の視点で観光マップを編集・制作)

今後に向けて

 とにかく「堺市を好きになり、住んでもらう」ために

 人・情報を生かしたプロモーション

 民間との共同プロモーション

 資源の棚卸から戦略的プロモーションを行っていくということでした。

市民が頑張る仕組みづくりを構築。

予算は年間4000万円から5000万円だそうです。

 

堺の魅力をより深く知ってもらうために、堺の自慢の「小ネタ」を気軽に携行しやすいリーフレットとしてまとめた「堺小ネタ帖」作製など、面白い取り組みだと感じました。

フリーペーパー「Sakaist」は年1回発行ですが、なかなか立派な冊子です。

 

堺市は大阪府・羽曳野市・藤井寺市とともに、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録をめざしています。遺産登録のため「堺市世界文化遺産登録推進基金」を設置。「Sakaist」にふるさと納税の案内記事がありますが、この基金への寄付は、ふるさと納税制度を利用することができるそうです。

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