内容は、「地域に根ざしてくらしも仕事もバランスよく ~ワーク・ライフ・バランス1人3役(家庭人・地域人・職業人)のススメ~」をテーマに、内閣府男女共同参画会議専門員の渥美由喜さんによる講演が行われました。
印象に残った話の中から、
渥美さんは2人の子どもさんを持つ父親として2回の育児休業を取得。その体験を基のお話はとても説得力のあるものだった。育休中の男性はマイノリティ。会社から離れての疎外感、地域での微妙な視線の中で、親切にしてもらってとてもうれしかったことなどを体験し、職場に戻ってから、マイノリティの人たちのことが理解できるようになり、やさしくできるようになったという。
育児から自分が育てられていくこと、そして自分の子育てだけではなく、地域の子どもたちに「声をかける、目をかける、心をかける」イクメンが増えれば、確実に「地域力」はたかまって行く。
渥美氏は、父の介護もしている。現在、介護のために離職、転職をする人が15万人、男性も多い。このままいけば10年後には50万人に達してしまうかもしれない。来る介護ラッシュに備えた職場づくりをしている企業もあるが、まだまだ少ない。介護は、突然やってくる。育休さえ取れない職場では、立ち向かえない。
などなど、盛りだくさんで、貴重なお話から少しだけ書きました。
ダイバーシティ、ワークライフバランスは今後とても重要。目先の業績向上に目を奪われていると、DIVやWLBが後回しになってしまう。そういう企業、職場に明日はない。そのことに気付くかどうか、今大きな分岐点に企業、職場は立っているのだということばに、大きく頷いてしまいました。市の理事者の方々にしっかりと聞いていただきたい言葉です。