本日、子ども文教常任委員会で、私たち民主クラブの提出した議案、「藤沢市子どもの未来応援条例」について、質疑が行われました。結論としては、継続審査。
条例の内容は、子どもの貧困対策を推進するということです。
貧困は、関係性の貧困や体験の欠如を始め、社会的排除を余儀なくされます。そのような状況に置かれていると、子どもたちは、『子どもの権利条約』に規定されている「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「意見表明をする権利」など、様々な権利が侵害されていきます。
子どもの貧困対策を推進するということは、『子どもの権利条約』に規定されている権利を保障する、子どもの最善の利益を考える、そういう当たり前のことを条例に位置付けたものだと思っています。
さまざまな質疑があり、それはそれでよかったと思いますが、ある委員の発言に違和感を感じました。
離婚して母子家庭になり、手当てを受けるときにとても恥ずかしかったと。
児童扶養手当、就学援助、生活保護費など、それらを受給することは、法律で決められた、権利として受給できるものであって、決して恥ずかしいことではないのだと、私たち議員は市民に対して伝えなければならない立場だと思います。
今回の条例は、子どもたちの分断を生じるからいけない、ということでしたが、分断を生じさせているのは、まず、このような大人の意識であると思います。貧困のレッテル張りをしていることに気付かないのは、悲しいことです。