去る7月12日に開催された、平成30年度使用藤沢市教科用図書採択審議委員会を傍聴しました。今回の議題は3点です。
1.来年度から使用する小学校用「特別の教科 道徳」教科用図書について
2.来年度使用特別支援学校及び小、中学校の特別支援学級用教科用図書について
3.来年度使用藤沢市教科用図書に関する審議結果の答申について
委員の方は、市立小学校長から7人、市立中学校長から1 人、市立特別支援学校長から1 人、小学校教育研究会から3人、中学校教育研究会から1人、児童、生徒保護者3人の16人。
また、今回は委員の方々には以下の4点の資料が事前に渡されています。
*県から調査研究の結果を記した資料
*8人の調査委員(市内小学校の教員)により3つの観点から作成された資料
*市内各学校で7つの観点から調査をした調査書のまとめ
*市内での教科書展示会での意見書をまとめた概要版
審議会でも、8人の調査委員の方が行ったのと同じ3つの観点から、それぞれの委員の方が積極的に意見を述べられました。
3つの観点とは
*編集の趣旨と工夫 学習指導要領との関連 内容「特別の教科 道徳」に係る観点
*構成 分量 装丁 表記 表現
*本市の児童の実態や地域等の特性との関連 です。
この審議会は、5月開催の教育委員会で、教育長より「平成30 年度使用藤沢市教科用図書の採択方針」及び神奈川県教育委員会通知に示されている「小学校『特別の教科道徳』に係る平成30 年度使用小学校、義務教育学校の前期課程教科用図書調査研究の観点」、「平成30 年度使用特別支援教育関係教科用図書調査研究の観点」に基づき審議を行い、その内容を答申するよう、諮問され開催されたものです。
従って、教育長への答申について、議題の3でとりあげられました。
特別支援教育関係教科用図書については、従来通り議事録をもって答申、「特別の教科 道徳」については、これまでは議事録を持って答申でしたが、委員長より、審議内容が多岐にわたるので、観点ごとの審議を発行社ごとのまとめる必要があるのではないか、ということで、委員長が発行社ごとに発言をまとめた資料を作成し、議事録に合わせて提出することになりました。
今回、委員に示された資料がしっかりとまとめられていたこと、また、審議会の答申が議事録のみでなく発行社ごとにまとめた資料として作成をされるなど、かなり充実をされました。
これは、昨年2月の本会議で、我が会派(当時はかわせみクラブ)の柳田秀憲議員の代表質問、あるいは、今年2月に行われた予算特別委員会で行った私の質疑に対し、教育委員会からは、わかりやすい資料の充実につとめる旨の答弁があり、それを受けたものと思っております。
これだけの資料の作成には、教育委員会事務職員の方の負担も多く、大変だったと推察しますが、わかりやすい資料を提示いただいたことで、教育委員の皆さんも、現場の先生や保護者・市民の意見を理解いただけるものと思います。これらの資料を参考に、また教育委員の皆さんが、1年生から6年生までの8社の道徳の教科書を全て読んでいただき、来る8月2日に「特別の教科 道徳」の教科書が採択されることになります。教育委員の皆さんの発言に注目したいと思います。